れんこんは普段の献立にも利用しやすい野菜ですが、地味なのであまりメインの食材というイメージではありませんよね。
これまであまりレンコンを使う機会もなかったというあなた。れんこんにダイエットの効果や便秘解消の効果があると知れば、もっと積極的に献立に取り入れたいと思いませんか?
ずっと昔から使われている食材ですが、れんこんは今アツい視線を集めています。美容効果の高い食材として注目されている理由を探ってみることにしましょう。
れんこんの美容効果といえばビタミン!
れんこんはとても細かい泥の中で栽培されます。収穫されてお店に並んでいる時には泥はほとんど落とされていますが、まさに泥まみれで育つ力強い野菜です。だからでしょうか、とても栄養が豊富で特にビタミンの豊富なことが特徴です。
レンコンには他にも栄養がたっぷりと含まれています。
れんこんに含まれる栄養とは
ビタミンC
一般的にビタミンCは水溶性のビタミンで、加熱すると壊れてしまうことで有名ですよね。ですがれんこんに含まれるビタミンCはでんぷんに守られているので壊れにくいのが特徴です。
ビタミンCは体内でのコラーゲンの合成に活躍しますし、抗酸化作用もあります。美容には欠かせない代表的なビタミンです。
ビタミンB
ビタミンB12、ビタミンB6を含んでいます。
ビタミンB12はたんぱく質の代謝や健康な赤血球の生成に必要です。ビタミンBが造血ビタミンと呼ばれるのはここから来てるんですかね。
ビタミンB6は脂質の代謝も助けており、肌の過剰な皮脂分泌を抑えてくれます。肌だけでなく髪や爪を作るのにも必要な栄養素です。
ミネラル
鉄、銅、亜鉛などミネラルを豊富に含んでいます。
粘膜を強くするために必要なミネラルなので、肌荒れの予防にも効果が期待できます。
ムチン
れんこんは糸を引くような特徴があります。これはムチンによる粘土です。
ムチンは糖タンパク質という物質で水溶性食物繊維です。糖タンパク質には粘膜となって潤いを与える保湿効果があるので目の乾燥の防止や胃の粘膜の保護に役立ちます。
さらにムチンは体内でヒアルロン酸の元になる物質を作ってくれますし、たんぱく質の吸収率を高める効果もあります。
納豆やなめこ、オクラなどのネバネバ食材にも同じようにムチンが含まれています。
レクチン
免疫力を向上させる栄養として注目されているレクチンを含んでいます。
タンニン
ポリフェノールの一種であるタンニンを含んでいるので、抗酸化作用があり、アンチエイジング効果も得られると注目されています。
タンニンには血糖値の急上昇を抑える効果もあります。
食物繊維
れんこんに含まれる食物繊維は不溶性食物繊維が多く、腸内の老廃物の排出を促進する効果が期待できます。腸内環境の改善は全身の代謝機能を高めます。
れんこんが便秘の解消に役立つ食材と言われるのは、この食物繊維のおかげです。便秘を解消することは肌荒れの改善にもつながります。
レンコンの栄養ってダイエットにもおすすめなの?
レンコンは野菜の中では炭水化物の含有量が多いということで太る食材と敬遠する人もいます。ですがジャガイモなどに比べると圧倒的に少ないです。むしろ他の栄養素のメリットを考えると積極的に摂っていきたい食材のひとつと言えるでしょう。
レンコンに含まれる食物繊維の量がとても豊富です。これがダイエットに効果があると言われる理由だと思います。さらにレンコンの独特の食感がダイエット効果を高めるのではないでしょうか。
レンコンは時間をかけて加熱をしても噛み応えのあるのが特徴ですよね。しっかり噛んで食べることは、満腹中枢に働きかけて食べ過ぎ防止につながるんです。
ダイエット中にレンコンはおすすめということがわかりましたよね。ゆっくりと美味しく食べるために活用してみましょう。
ちなみにレンコンに含まれる栄養はダイエット効果を促進するというよりも、身体の中をキレイにする効果があると考えられています。
便秘にもレンコンレシピのおすすめ
様々な栄養素のあるレンコンですが便秘解消にも役立てたいです。
レンコンを使った簡単なレシピをいくつかご紹介しますね。ささっと作れるレシピなら続けやすいですもんね。
レンコンスライスの酢漬け
とても簡単なので、常備しておくと便利ですよ。
- レンコンを薄くスライスします。
- 甘酢にスライスしたレンコンを漬けます。
一晩寝かせれば完成です。サラダに乗せたり、そのまま酢漬けとして食べられます。
甘酢を作るのが面倒な場合は、市販のすし酢を使ってもOKですよ。
熱を一切加えないので栄養もそのままで、酢のアミノ酸と一緒に摂れるのでヘルシーです。
レンコンの甘辛炒め
- レンコン約150gを1cmの厚さに切りにし片栗粉をまぶす
- フライパンに油を敷きこんがりするまで焼く
- 火を止めすぐに砂糖・酢・しょうゆを小さじ2ずつ入れてからめる
- ゴマを振ってできあがり
レンコンに片栗粉をつけているのでタレがしっかり絡み食べ応えがあります。
レンコンもち
- レンコンをすりおろします。
- 片栗粉、塩、しょうゆ少々と一緒に混ぜます。
- もちっとした弾力が出たら小判のように形成します。
このお餅のようになったレンコンは、揚げだし豆腐風にしたり、そのまま焼いて磯辺風で食べても美味しいです。
レンコンの美容効果のまとめ
れんこんには意外にも美容に役立つ栄養が豊富に含まれているのですね。
さまざまな調理方法があるので献立レパートリーを増やせるきっかけにもなるので、どんどん活用していきましょう。
美味しく食べて、しかもキレイになれる食材が、意外と身近なところにあるものです。
サプリメントやダイエット食品を購入するよりも体に優しく、断然お安いのも魅力的なポイントではないでしょうか。