いつもお歳暮を送っていた上司が夏に亡くなった場合、今年のお歳暮は一体どうしたら良いのでしょうか?
喪中の家庭にお歳暮を送っても失礼にならないのかどうか。
ご家族とそこまでの関わりがなければ今後のお付き合いも含めて悩んでしまいます。
今回は喪中の家へのお歳暮マナーについて、どのように対応したら良いのかをまとめました。
亡くなった家にお歳暮って送っていいの?
1年間お世話になった方に対する気持ちを表すのがお歳暮の本来の意味ということを考えると亡くなった上司へのお歳暮は決してマナー違反ではありません。
ただし今回は上司のご遺族に贈るということになりますので、ご遺族と自分が今後どのようなお付き合いをしていくのかによって変わってくることを覚えておきましょう。
亡くなった上司のご家族とこれからも付き合いが続く場合
もしあなたがご家族とも面識があって、これからもずっとお付き合いしていく場合だったり、自分の気持ちの中で感謝の気持ちを表したい場合は来年以降もずっと贈られて大丈夫です。
上司が亡くなったからお歳暮をやめなければいけない、なんてことはありません。続けても問題はないですよ。
亡くなった上司のご家族と面識がない場合
あなたがご遺族と面識もあまりなく関わりが少ないのであればお歳暮をもらっても相手に恐縮される場合もあるでしょう。本人がお亡くなりになったことで以後のお付き合いが無くなるのであればお歳暮は不要です。
ですが気にかかるようなら、今年を最後にし来年からは贈るのを控える、というのもOKです。
つまりあなたの気持ち次第であって、特に細かい決まりはないということですね。
亡くなった方への感謝を示すのなら、お墓参りや仏壇に参らせてもらうことが一番です。お歳暮も良いですが、形式的なことよりも亡くなった方を思う気持ちが大事ですよね。ご遺族も喜ばれるのではないでしょうか?
相手が喪中のお歳暮マナー のしや水引はどうする?
相手が喪中でもお歳暮は送っても大丈夫なのですがいくつかマナーがあります。
きちんと確認しておきましょう。
喪中のお歳暮に紅白の水引はかけない
水引はかけないで白無地の奉書紙か無地の短冊を使うようにします。購入時にお店の方に伝えると対応してもらえます。
万が一相手が喪中と知らずにお歳暮を贈った後から不幸を知った場合例え紅白の水引をかけて送ってしまっても基本的に問題はありません。どうしても気になるようなら電話や手紙などでお詫びの気持ちを伝えましょう。
喪中のお歳暮は四十九日があけてから贈る
喪中のお歳暮は忌中(四十九日)があけてから贈りましょう。先方の気持ち的なこともあると思います。亡くなってすぐというのは色々な整理にも追われますので大変な時期は避けた方がよいですね。
夏に亡くなった方であれば通常のお歳暮時期で大丈夫です。四十九日明けが年明けになる場合には松の内(1月7日)以降に「寒中見舞い」として送ります。
お歳暮と同じようにお中元が時期以降になる場合は「暑中見舞い」や「残暑見舞い」として贈りましょう。
喪中のお歳暮にお返しや礼状が来た時の対処
喪中であってもお歳暮をもらったら通常どおりのお礼をすることができます。なのでお返しや礼状も相手の感謝の気持ちと受けとりましょう。
お返しがきたら品物は受け取りお礼を言います。喪中時のお歳暮に先方も恐縮されていることも予想されますので気持ちを汲むことも大事ですね。
まとめ
喪中時のお歳暮に関しては特に絶対的は決まりはありません。だからこそどうしたらよいのか悩んでしまうことも多いですね。
まずは相手の立場や気持ちを察して行動するのが一番でしょう。
繰り返しますが亡くなった方の冥福を祈り、感謝の気持ちを表すには贈り物を形式的に贈ることだけではないので仏前にお参りをさせてもらうことも大事なことです。
日本人のマナーとして形式を重視する傾向が強いですが筆者は「なぜそのことをすべきなのか」ということを考える必要があると感じます。
お世話になった上司に対する気持ちを一番大事にしたいですね。