あなたはおせち料理をいつから食べていますか?それが当たり前と思ってはいませんでしたか?
実は大晦日から食べる家庭もありますし、新年明けてから、元旦に、など様々なんです。
なぜこのように食べる日にちがバラバラなのか、不思議に思いませんか?
本来はおせち料理というのはいつ食べるものなのか探ってみましょう。
おせち料理はいつ食べるか
おせち料理はいつ食べるものか知っていますか?
年末年始・お正月は他人のお家でごはんを食べることはほとんどありませんよね。つまり大晦日や元旦の食事は、今まで育ってきた環境が自分の中での常識や当たり前になるものです。
わたしは福岡の田舎の方がルーツで、おせちは元旦に食べます。なのでおせちは元旦に食べるものと思っていました。でもそれが福岡だからなのか、その地方だからなのか、理由はわかりません。
少し調べてみると日本全国が元旦におせちを食べるわけでもないようです。大晦日からおせち料理を食べる地域もあります。
- 新年明けて元旦になってから
- 大晦日の夜から
とおせち料理を食べる日が違ったりするんですね。
ただし同じ県でも東と西では習慣が違うこともあります。
おせち料理をいつ食べるのが良いかというと、その土地の慣習に従うのが良いのではないでしょうか。
おせちを大晦日に食べる
「年取り(としとり)」という言葉を聞いたことはありますか?
昔は数え年で赤ちゃんが生まれたら0歳ではなく一歳です。誕生日という考え方はなく新年になるとひとつ年を取るのです。
新年になった瞬間に皆がひとつ年をとるので元旦に「年取り」となります。「お年取り」とは大晦日もしくは節分に年を取ることを祝う儀式のことでもあります。
昔は「一日の終わりが日の入りまで」と考える地域も多く、夜になると次の日になります。大晦日の夜は新年・元旦と同様であると考えられたのかもしれません。
大晦日におせち料理を食べる地域は「お年取り」という行事の慣習が残っているのでしょう。
北海道など北国は今でも大晦日におせちを食べるようですね。
おせちは元旦のいつ食べるか
おせちは新年を迎えて最初の食事という認識が一般的です。
夜になると新年と捉える地域があると紹介しました。それ以外にも除夜の鐘だったり、日の出や初詣を新年の始まりとする地域もありました。つまりおせちを食べるのは元旦の午前中ということになります。
そして大晦日におせち料理を食べる慣習が残っている土地でも、食べてしまうと新年が明けた時には無くなる家庭もあります。また新年を迎えた時ににおせちが食い欠けでは様にならない事から元旦に食べる習慣になっていったようです。
本来のおせち料理は大晦日に食するものでしたが、新年に重きを置く地域は元旦に食すようになっていったと考えられます。
おせちは何時に食べるかというよりも、新年の最初の食事としていただく、ということですね。
おせち料理はいつ食べるか?のまとめ
地域によって大晦日であったり、元旦に食べたりするのは明治に新暦を導入し、混乱した結果でもあります。昔は時計などもありませんし、統一は難しいですよね。
おせち料理だけでなく「お年取り魚(おとしとりざかな)」といってとお年取りの日にはそれぞれの地域を反映した魚料理を食べるようです。
おせち料理を大晦日に食べるのも、元旦に食べるのもどちらも日本の文化を受け継いだからなんですね。