認知症デイサービスの選び方 小規模のメリットや見学のポイント

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認知症デイサービスの選び方

高齢者の人口が全国民の4分の1にせまる日本では、認知症患者の急増が深刻な社会問題となっていますよね。

認知症は最近は広く認識されるようになりましたが、ご存知のように年相応の物忘れとは違って脳の病気です。

家族だけで介護するのはとても難しいことなので、どうしても専門職のサポートが必要になります。

その選択の一つとしてデイサービスの利用があります。

そこで今回は認知症の方がデイサービスを利用する際の選び方などをご紹介します。

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認知症のデイサービスの選び方

認知症デイサービスの選び方
介護認定を受ける事によって介護保険サービスを受ける事が出来ます。

要支援1と2、要介護1~5まであり、要介護5が最も重度になります。特に認知症を患っている場合、家族内だけで介護をするのは容易なことではありません。

昔と違って今は男女関係なしに働きに出ており、昼間は家に誰も居ない、なんて事は珍しくありません。

ですが認知症のお婆さんを一人残してはおけないですよね。そんな時に多くの方が利用しているのが、デイサービスです。

デイサービスとは

朝迎えに来てくれて夕方から夜に家まで送り届けてくれますから、昼間家を空けなければならない場合には大変重宝される介護保険サービスです。

最近では認知症の方を専門に扱うデイサービスも続々登場してきています。

認知症の度合いにもよりますが、普通のデイサービスよりは認知症専門のデイサービスの方が患者さん本人も通いやすいです。

何よりスタッフが認知症に対する知識や正しい対応をしっかりと心得ていますから、普通のデイサービスよりも安心して通わせることが出来るでしょう。

一般的にデイサービスというのは、特別養護老人ホームなどの施設に併設されているか、デイサービス単体で運営されているかの二つになります。建物は別々でも同じ法人と言う事はよくあるんですけどね。

デイサービスの選び方で大切なポイント

そんなデイサービスの選び方ですが、認知症の方の場合まず大切なのは本人の症状に合った場所を選ぶことです。

前述した通り、最近では認知症の方を専門に扱うデイサービスも数多くあります。

普通のデイサービスですと本人が上手く適応する事ができず、通う事を拒否する場合もあるのです。

認知症は対応を間違えるとどんどん症状が悪化するんです。逆に言うと、対応一つで劇的に様子が変わる事もあるのです。

ですからデイサービス選びは慎重に、じっくりと選びましょう。担当のケアマネさんに相談する以外にも、自分で探してみる事が大切です。

デイサービス小規模な施設のメリットとデメリット

小規模なデイサービスの施設だと不安に思うこともありますよね。ですが小規模なことでのメリットももちろんあります。

メリットとデメリットをそれぞれ挙げていきますね。

小規模なデイサービスの施設のメリット

まずメリットですが、やはり小規模施設ならではの家庭的な雰囲気でしょう。

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特別養護老人ホーム等に併設されているような規模の大きいデイサービスだと、どうしても全体的に「施設」という雰囲気が出てしまいます。これは仕方がない事なんですけどね。

その点小規模な施設の場合、スタッフの工夫によっていくらでも雰囲気を作りかえる事が出来ます。

デイサービスに居る間もまるで家で過ごしているかのような雰囲気を感じることもできる施設はたくさんあります。

またスタッフの目が届きやすく、利用者さん一人一人に合わせたケアがしやすいというメリットも大きいです。

家族との連携も取りやすいですし何か異変があった場合も気づきやすいです。

これらは小規模の施設ならではの大きなメリットといえるでしょう。

小規模なデイサービスの施設のデメリット

反対にデメリットですが、施設が小規模という事は人間関係も狭く深くなります。つまりトラブルがあったりしてこじれると、対応が非常に難しいです。

一人でも気の合わない人が居ると、「もう行きたくない…。」と言い出す方が多いのも現状です。

ですからトラブル時のスタッフの対応はいかがなものか見極める必要もあります。

人間関係のトラブルはどこへ行っても付き物ですが、小規模の場合はより深刻化しやすいという事を覚えておいてくださいね。

デイサービスを見学するときのポイント

最後にデイサービスを実際に見学する時のポイントを確認しましょう。

デイサービスの雰囲気

やはりその場の雰囲気というのは大切です。

利用者さんへのスタッフの対応の仕方であったり利用者さんの表情などから、大体の様子はつかめます。

スタッフの言葉遣いも大切ですね。

デイサービスのアクティビティ

また、アクティビティはどんなものをやっているのか確認しましょう。アクティビティにはどの施設も力を入れている場合が多く、スタッフが月間で計画を建てて日替わりで行っている事がほとんどです。

本人の趣味に合いそうなものがあるかどうか、確認してあげてください。

デイサービスの食事

それから食事です。利用者さんにとって食事は大きな楽しみの一つです。

施設によってその場で調理していたり、配食サービスを利用していたりと対応は様々ですが、どんなものが出ているのか確認することは大切です。

事前に申し込めば試食可能なデイサービスも多いので、見学前に問い合わせてみてくださいね。

デイサービスの入浴方法

そして入浴方法もポイントです。

これもまた施設によって様々で、温泉のように広い浴場と浴槽のところもありますし、一般家庭と同様に一人用の浴槽で入浴するところもあります。

機械浴に頼る施設はあまりお勧めできません。

これは介護する側の都合で作られているもので、入浴する側にとっては入浴させられているという感覚が強く、非常に不愉快なんです。

入浴の仕方はその施設の介護方針が顕著に出ますから、よく確認しておくことをおすすめします。

最後に

いかがでしたか?

担当のケアマネさんに勧められる施設も勿論いいですが、実際にお婆さんと一緒に確認して決めることが大切です。

デイサービスに通うのはご本人ですからね。

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より過ごしやすく、より認知症の症状を改善出来るような施設に巡り合えることをお祈りしています。